JST 科学技術振興機構

日本・アジア青少年サイエンス交流事業
さくらサイエンスプラン
“Japan-Asia Youth Exchange Program in Science

 独立行政法人科学技術振興機構 (JST) が企画する「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(「さくらサイエンスプラン」)は、産学官の緊密な連携により、優秀なアジアの青少年が日本を短期に訪問し、未来を担うアジアと日本の青少年が科学技術の分野で交流を深めることを目指します。そしてアジアの青少年の日本の最先端の科学技術への関心を高め、もって日本の大学・研究機関や企業が必要とする海外からの優秀な人材の育成に貢献することを目的としています。
大阪大学生物工学国際交流センターでは、JSTから事業の採択を受けて、大阪大学研究施設での実習と講義、企業生産施設見学を組み入れた交流事業を行いました。 次世代に向けて、生物資源の持続的利用に関する教育と研究を発展させ、バイオテクノロジー分野におけるASEAN諸国と日本の関係を一層強化していくことが、アジア地域の持続的発展のために必要です。そこで、日本の先端技術を紹介し、また、産業バイオに関わる企業による技術や生産管理を紹介しました。

2023年度

わが国のバイオものづくり産業がいかに持続可能な社会の実現に貢献しうるかを理解いただくべく本プログラムを企画・実施いたしました。大阪大学の関連分野の教員による講義や、微生物利用技術を体感するための実験を行いました。また、日本の微生物利用産業の代表である日本酒製造、ならびに先端的バイオ計測産業の現場を知るための企業見学を実施いたしました。本プログラムには、アジアの7 か国(ブルネイ、インドネシア、カンボジア、ラオス、マレーシア、モンゴル、台湾)から、8 名の学生が参加いたしました。
期間:2023年10月22日~10月27日

(主な活動)

1. 講義、実験、見学会

講義1:「Synthetic Biology and Green Chemistry」本田孝祐教授・大阪大学生物工学国際交流センター
実験1:バイオマス分解酵素生産の探索
実験2:バイオマス分解菌のゲノム抽出と遺伝子増幅実験
講義2:「Metabolic Engineering for Sustainable Society」清家泰介助教・大阪大学大学院情報科学研究科 および研究室見学
講義3:「Multi-omics Analysis of Fermenta t ion Products」Sastia P Putri 准教授・大阪大学大学院工学研究科
実験3:データベース解析による微生物の同定と論文検索
見学会:大阪大学・島津分析イノベーション協働研究所

2. 企業訪問

菊正宗酒造株式会社

3. 日本文化体験

世界遺産・姫路城見学

4. 修了証書授与

修了証書授与式

2022年度

酵素科学・酵素工学の学習を通じて、バイオテクノロジーによる持続的産業社会構築への貢献について理解を深めました。当センターにて酵素の機能と産業利用に関する講義やバイオマス分解酵素微生物に関する実験を行うとともに、大阪大学タンパク質研究所での施設見学を行いました。また、産業用酵素のトップメーカーである天野エンザイム社の研究所・工場を訪問し、酵素産業の実態とその開発現場を体感しました。アジアからの留学生を含め、当センターに在籍する現役学生との意見交換会を設け、日本で生活し学ぶことの魅力について知ってもらいました。最終日には、参加者が実験結果についてのプレゼンテーションを発表しました。

(主な活動)

2022年度各活動の写真PDFリンク

1. 講義、実験、見学会

講義1:「酵素科学の基礎と産業利用」
講義2:「進化工学による酵素の機能改良」
講義3:「タンパク質構造研究の基礎」
実験: バイオマス分解酵素生産菌の探索
見学会:大阪大学タンパク質研究所 「タンパク質構造解析設備の見学」

2. 企業訪問

天野エンザイム株式会社イノベーションセンター・養老工場

3. 日本文化交流、紹介

交流会:大阪大学にて就学中の留学生を交えた交流会・留学相談会およびオリエンテーリング

4. 修了証書授与

修了証書授与式

2021年度

2021.11.15-16
本年度もコロナ禍による渡航制限のため、例年行われている招へい事業に代わり、研究紹介と学生交流イベントからなるオンラインワークショップを実施しました。2日間に渡るワークショップに、アジアの7か国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、モンゴル、台湾)から約115名の学生や若手教員が参加いたしました。研究紹介では、伝統的な発酵食品製造で培われた日本の発酵生産技術に焦点をあて、その歴史と最新の研究事例、また産業応用の実例を講義形式で紹介いたしました。発酵現象を支えるサイエンスを学んでいただくとともに、それらがSDGsの達成にいかに貢献できるかについて考える機会といたしました。研究紹介に続いて行われた学生交流会では、78名が参加され大阪大学に在学中の留学生をホストとしたグループトークで親睦を深めました。

(主な活動)

2021年度各活動の写真PDFリンク

1. オンライン講義
  • Science of koji mold and Japanese traditional fermented food
  • The unlikely foe:Lactobacillus spp.”Unravel the food quality and safety challenges in the brewing industry”
  • What are antibiotics produced by microorganisms?
  • Quality improvement of Asian fermented food: a metabolomics approach
2. オンライン学生交流会

大阪大学に在学中の留学生とのグループトーク

2022.03.07-11
大阪大学・生物工学国際交流センターでは、モンゴルの次世代を担う若い大学生に対し、我が国の発酵技術がいかにSDGsの達成に貢献しているかを、産学双方の立場から紹介し、先端バイオテクノロジーとしての発酵技術への理解と関心を養うオンラインワークショップを開催いたしました。 ワークショップには、新モンゴル工科大学の大学生が20名参加いたしました。発酵現象をバイオサイエンスとして解説する特別講義、ならびにバイオマス資源化研究を体感する先端バイオ実験を実施し、SDGs達成に向けた本学の取り組みを体験する機会を提供することが出来ました。

(主な活動)

2021年度オンラインプログラムの活動のリンク

1. オンライン講義
  • Lipid production by engineered oleaginous yeasts
  • Fermentation Foods in Japan
  • Science of koji mold and Japanese traditional fermented food
  • Unravel the food quality and safety challenges in the brewing industry
  • What are antibiotics produced by microorganisms?
2. オンライン学内研究施設と産学協働講座等の紹介
  • 大阪大学蛋白質研究所
  • 大阪大学・産学協働研究講座
3. オンライン学生交流会

大阪大学に在学中の留学生4名(モンゴル2名、インドネシア1名、フィリピン1名)とのグループトーク

4. インターアクティブ交流 Learning about each other: cultural exchang

Trivia quiz interactive session

2020年度

コロナ禍による渡航制限のため、例年行われている招へい事業に代わり、研究紹介と学生交流イベントからなるオンラインワークショップを実施しました。2日間に渡るワークショップに、アジアの7か国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、モンゴル、台湾)から約120名の学生や若手教員が参加いたしました。研究紹介では、伝統的な発酵食品製造で培われた日本の発酵生産技術に焦点をあて、その歴史と最新の研究事例、また産業応用の実例を講義形式で紹介いたしました。発酵現象を支えるサイエンスを学んでいただくとともに、それらがSDGsの達成にいかに貢献できるかについて考える機会といたしました。研究紹介に続いて行われた学生交流会では、大阪大学に在学中の留学生をホストとしたグループトークで親睦を深めました。

(主な活動)

2020年度各活動の写真PDFリンク

1. オンライン講義
  • Fermentation foods in Japan – their science and manufacturing –
  • Microbial metabolic engineering for efficient bio-productions
  • Analysis of fermented foods by metabolomics
  • Industrial applications of biosurfactant “sophorolipid”
2. オンライン学生交流会

大阪大学に在学中の留学生とのグループトーク

2019年度

世界に誇る我が国の優れた先端バイオテクノロジー研究を紹介するために、先端バイオ講義や当センター並びに本学工学研究科・応用生物工学の各研究室の訪問・見学や、微生物病研究所と薬学研究科の施設見学を行いました。また、国内大手ビールメーカーのひとつのサントリービール株式会社及び分析機器メーカーとして国内最大手の株式会社島津製作所の見学を行い、バイオテクノロジー分野における産官学に渡る日本の科学技術を紹介しました。最終日には、自主的な知識として定着させることを意図し、また参加者間の交流を促進するため、参加者が本プロジェクトの主題である醗酵食品に関する調査結果をプレゼンしました。

(主な活動)

2019年度各活動の写真PDFリンク

1. 企業訪問

サントリービール株式会社
株式会社島津製作所
サラヤ株式会社(学内共同研究講座)

2. 講義、研修、セミナー

Advanced Biotechnology
(日本における食品の醗酵とその分析技術について)
Advanced Biotechnology Experiment
(質量分析器を用いたタンパク質の検出と同定)
受入れ先紹介
(生命先端工学専攻および英語コースの紹介)
大阪大学施設見学およびオリエンテーリング
(微生物病研究所、工学研究科、薬学研究科)

3. 日本文化交流、紹介

大阪大学日本人学生および留学生との懇親会
京都見学

4. グループ学習

日本の醗酵食品製造についての調査とプレゼンテーション

5. 修了証書授与

修了証書授与式

2018年度

世界に誇る我が国の優れた先端バイオテクノロジー研究を紹介するために、先端バイオ講義や当センター並びに本学工学研究科・応用生物工学の各研究室の訪問・見学や、テクノアライアンスなどの企業と連携した先端バイオ研究施設見学を行いました。また、醸造において独自性の高い研究を行っている白鶴酒造株式会社及び分析機器メーカーとして国内最大手の株式会社島津製作所の見学を行い、バイオテクノロジー分野における産官学に渡る日本の科学技術を紹介しました。最終日には、自主的な知識として定着させることを意図し、また参加者間の交流を促進するため、本プロジェクトに関して参加者により調査結果をプレゼンしました。

(主な活動)

2018年度各活動の写真PDFリンク

1. 企業訪問

白鶴酒造株式会社
株式会社島津製作所

2. 講義、研修、セミナー

Biotechnological production of food additives
野菜からの色素単離と色素のTLC解析
英語コース紹介
大阪大学施設見学

3. 日本文化交流、紹介

日本文化紹介
ナレッジキャピタルの見学
京都見学

4. グループ学習

プレゼンテーション

5. 修了証書授与

修了証書授与式

2017年度

世界に誇る我が国の優れた先端バイオテクノロジー研究を紹介するために、先端バイオ講義や当センター並びに本学工学研究科・応用生物工学の各研究室の訪問・見学や、テクノアライアンスなどの企業と連携した先端バイオ研究施設見学を行いました。また、醸造において独自性の高い研究を行っている菊正宗酒造株式会社、醤油醸造からライフサイエンスの研究へ発展させたキッコーマン株式会社及び分析機器メーカーとして国内最大手の島津製作所の見学を行い、バイオテクノロジー分野における産官学に渡る日本の科学技術を紹介しました。さらには国立民族博物館と大阪くらしの今昔館の見学を実施し、最終日には、自主的な知識として定着させることを意図し、また参加者間の交流を促進するため、本プロジェクトに関して参加者により調査結果をプレゼンしました。

(主な活動)

2017年度各活動の写真PDFリンク

1. 企業訪問

菊正宗酒造株式会社
キッコーマン株式会社 高砂工場
株式会社島津製作所

2. 講義、研修、セミナー

食中毒菌に関する東南アジア諸国の現状を中心として
醗酵微生物概論
Industrial application of enzymes
英語コース紹介
大阪大学施設見学 キャンパスツアー

3. 日本文化交流、紹介

日本文化紹介
大阪くらしの今昔館
国立民俗学博物館
姫路城
京都見学

4. グループ学習

プレゼンテーション

5. 修了証書授与

修了証書授与式

2016年度

世界に誇る我が国の優れた先端バイオテクノロジー研究を紹介するために、先端バイオ講義や当センター並びに本学工学研究科・応用生物工学の各研究室の訪問・見学や、テクノアライアンスなどの企業と連携した先端バイオ研究施設見学を行いました。また、次世代バイオ医薬品製造技術研究組合 GMP対応抗体生産施設、理研スーパーコンピューター京、医療機器メーカー最大手のシスメックス及び分析機器メーカーとして国内最大手の島津製作所の見学を行い、バイオテクノロジー分野における産官学に渡る日本の科学技術を紹介しました。さらには国立民族博物館と万博記念公園の見学を実施し、最終日には、自主的な知識として定着することを意図して、本プロジェクトに関して参加者によるプレゼンを実施しました。

(主な活動)

2016年度各活動の写真PDFリンク

1. 企業訪問

次世代バイオ医薬品製造技術研究組合
理研計算科学研究機構スーパーコンピューター
シスメックス株式会社
株式会社島津製作所

2. 講義、研修、セミナー

Structural and functional studies of enzymes from extremophiles and their application
Yeast bioscience and biotechnology
Industrial application of enzymes
英語コース紹介
大阪大学施設見学

3. 日本文化交流、紹介

日本文化紹介
国立民俗学博物館
万博記念公園 (日本庭園など)
京都見学

4. グループ学習

プレゼンテーション

5. 修了証書授与

修了証書授与式

2015年度

世界に誇る我が国の優れた先端バイオテクノロジー研究を紹介するために、先端バイオ講義や当センター並びに本学工学研究科・応用生物工学の各研究室の訪問・見学や、阪大の再生医療センターなど先端バイオ施設見学を行いました。また、タンパク質のX線結晶解析や癌の重粒子線治療にも用いられるSpring8の見学、理研スーパーコンピューター京の見学、及び分析機器メーカーとして国内最大手の島津製作所の見学を行い、バイオテクノロジー分野における産官学に渡る日本の科学技術を紹介しました。最終日には、自主的な知識として定着することを意図して、本プロジェクトに関して参加者によるプレゼンを実施しました。

(主な活動)

2015年度各活動の写真PDFリンク

1. 企業訪問

島津製作所
理研Spring8
理研計算科学研究機構スーパーコンピューター京

2. 講義、研修、セミナー

In vivo and in vitro synthetic biology
Yeast genetics and biotechnology
英語コース紹介
大阪大学施設見学
島津製作所

3. 日本文化交流、紹介

日本文化紹介
国立民俗学博物館
万博記念公園 (日本庭園など)
京都見学

4. グループ学習

プレゼンテーション

5. 修了証書授与

修了証書授与式

2014年度

先端機器を用いた最先端分析技術のトレーニング、分析機器メーカーによる質量分析技術紹介を行いました。また、当該企業の工場訪問を通じて、生産管理やマーケッティング、研究戦略策定など産業を意識した講義を行いました。また、今後生物資源の有効利用における大きな問題となる生物多様性と関連法について講義し、参加者の間で共通認識の形成を図りました。ASEAN諸国では、食品を中心としたバイオテクノロジー産業が重要視されており、日本のバイオテクノロジー技術、産業に大きな関心を示しているため、これらバイオテクノロジーに関する先端科学や技術の紹介、日本機器メーカー訪問等を通じ、日本における技術や企業に対する親近感を醸成し、大阪大学大学院博士課程進学や日本企業への就職キャリアパスへとつなげました。

(主な活動)

2014年度各活動の写真PDFリンク

1. 企業訪問

島津製作所

2. 講義、研修、セミナー

生物多様性
自由貿易とアウトソーシング
経営技術
HPLC高度研修
島津製作所

3. 日本文化交流、紹介

日本文化紹介
流しそうめん
京都見学
大阪市内見学 (大阪くらしの今昔館)

4. グループ学習

プレゼンテーション

5. 修了証書授与

修了証書授与式

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