ユネスコ微生物学 国際大学院研修講座(1973-2003)
概要
本講座は、ユネスコの国際大学院研修講座計画に協力して、アジア地域のユネスコ加盟国の科学者、特に大学の教員又は研究者に対して微生物学に関する専門的研修を行うため、1973年(昭和48年)に文部大臣裁定により開始された。日本政府、ユネスコ、ICRO(国際細胞学会)の支援のもと、日本ユネスコ委員会、大阪大学、東北大学、東京大学、京都大学、九州大学によって本講座は運営されている。研修生自身の研究手法の向上、一般および工業微生物学分野の最先端の知識を提供することを、本講座の目的としている。
平成15年度ユネスコ微生物学国際大学院研修講座 運営委員会委員名簿 |
|
大阪大学 総長(委員長) | 岸本 忠三 |
---|---|
日本ユネスコ国内委員会事務総長 (文部科学省国際統括官) |
永野 博 |
東北大学大学院 農学研究科 教授 | 神尾 好是 |
東京大学大学院 農学生命科学研究科 教授 | 堀之内 末治 |
京都大学大学院 工学研究科 教授 | 今中 忠行 |
京都大学大学院 生命科学研究科 教授 | 熊谷 英彦 |
九州大学大学院 農学研究院 教授 | 園元 謙二 |
九州大学大学院 農学研究院 教授 | 古川 謙介 |
大阪大学 生物工学国際交流センター長・教授 | 関 達治 |
大阪大学 大学院情報科学研究科 教授 | 室岡 義勝 |
大阪大学 事務局長 | 北見 耕一 |
一年の研修期間のうち、はじめの2カ月は、一般および工業微生物学に関連する講義(37課題、51時間)、実習研修(5課題、120時間)および日本語会話講座(27時間)が大阪大学で開催される。その後、各研修生は上記の協力大学のうち希望する研究室に配属され10カ月間の研究を実施する。この間、日本の発酵工業の現地見学ツアーも行われる。
2002年度までに、本講座を終了した研修生は、図に示すように397人を数え、帰国後各国において、学部長等の大学における要職、政府機関の責任者等、この分野の教育における重要な立場で活躍している。平成14年度には内部評価と外部評価が行われた。
第30期研修講座の実施状況
配属大学名 | 指導教官名 | 研修生名 | 性別 | 国籍 |
---|---|---|---|---|
東北大学 | 南澤 究 教授 | Kamonluck Teamtisong | 女 | タイ |
東北大学 | 神尾 好是 教授 | Sodbayar DEMBERELSUREN | 女 | モンゴル |
東京大学 | 堀之内 末治 教授 | Jia Sujuan | 女 | 中国 |
東京大学 | 北本勝ひこ 教授 | ESCANO Cristphers | 男 | フィリピン |
京都大学 | 今中 忠行 教授 | Yulia sari ISMAIL | 女 | インドネシア |
京都大学 | 江崎 信芳 教授 | WU Huiyuan | 女 | 中国 |
九州大学 | 園元 謙二 教授 | NGUYEN Thi Bich Phuong | 女 | ベトナム |
大阪大学 | 福井 希一 教授 | Soedarini | 女 | インドネシア |
大阪大学 | 小林 昭雄 教授 | Md. Anowar Khasru Parvez | 男 | バングラデシュ |
大阪大学 | 塩谷 捨明 教授 | Atipol BOONRUANGTHAVORN | 男 | タイ |
大阪大学 | 仁平 卓也 教授 | Azeem KHALID | 男 | パキスタン |
大阪大学 | 室岡 義勝 教授 | DANG Minh Hang | 女 | ベトナム |
大阪大学 | 関 達治 教授 | Tawatchai SUMPRADIT | 男 | タイ |
修了研修生の動向
研修修了生の現在の役職・地位の情報はPDFファイル(32kb)でご覧いただけます。
データベース
以下の情報はPDFファイルでご覧いただけます。
研修講座への応募者数 (24kb)
研修講座採用者の地域別変遷 (24kb)
ニュース
ユネスコ微生物学国際大学院研修講座に関する自己評価および外部評価を実施
生物工学国際交流センターでは、東北大学、東京大学、京都大学、九州大学と共同で、30年にわたるユネスコ微生物学国際大学院研修講座について、修了生からのアンケートなどに基づき、平成15年3月までに自己評価を行いました。また併せて、日本側学識経験者3名、外国人学識経験者3名による外部評価を実施しました。評価報告書をご希望の場合は生物工学国際交流センターまでお知らせください。なお、部数に制約がありますので、ご希望に添えない場合がありますのでご容赦ください。また、英文もあります。